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研究のためアメリカまでやってきました。海外生活や研究に使っているショウジョウバエの話を徒然に書いています。この小さな手にいかほどの夢をつかんで帰ることができるのだろうか・・・
by takabo34
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休みが長けりゃ仕事が増える

科学者の仕事とは何か?
もちろん研究をすることである。

しかしこの説明はすごく曖昧である。
具体的には
1)研究テーマを決めて、実験計画を立てる。
2)実際に実験を行い、データを集める。
3)実験データを解析し、論文を書く。
4)論文を投稿し、acceptされるまでだし続ける。
5)その合間に必要とあらば追試をする。
だいたいこんなもんだ。

たいてい論文を書き始めると
次の実験計画を立てて既に実験を開始している。
書きながら、次の研究を始めているのである。
だから、論文を書く作業はつらいのだ。
もう、次の発見に心が移ってしまっているからである。

さて、仕事はこれだけだろうか?
実は一番重要な仕事は「金をとってくる」ということである。
最近の研究にはとにかくお金がかかるのである。
金がなければ飯が食えないと同様
金がない者研究できないのである。

私も自分の年収以上の金を研究に使っていた。
就職の条件として、「自分の年収が上がる」よりもむしろ
「研究費が増える」という誘い文句の方がグッとくるのだ。
もちろん、「自分の年収が下がる」というのは嫌なのだが・・・

日本の場合は「科学研究費補助金」という制度があり、
毎年研究者達は書類を書き、提出する。

だいたい競争率は3倍くらいで、
全員が研究費をもらえるというわけではない。

また、企業ベースの財団法人でも
「研究奨励金」と称して公募がある。
こちらの倍率はもっと激しいようである。

こういった研究事情はアメリカでも同じである。
ただ、研究費の種類がこちらの方が圧倒的に多い。
また、年に何回も応募できるという点も日本とは異なる。


さて、科学者の仕事は「お金をとり、研究をする」それだけだろうか?
あまりにも日常的にやりすぎていて見落としがちだが
「論文を読む」という作業がある。

現在世の中にどのくらいのジャーナルが存在しているかしらないが、
100や200のオーダーではきかない。ケタが違う。
そして毎日のように何百という論文が世に出回っている。
その全ては英語で書かれている。世界中の科学者は英語を駆使して
論文を世に出す。日本語の論文を書くことに重要性が見出せないのは
そのためである。

だからGoogleのような論文専用の検索エンジンがあって、
毎日新聞を読むようにチェックし、自分の研究に関係ありそうな
論文は全て読む。当たり前である。

大学院に入りたての頃は1本の英語論文を理解するのに1週間以上かかったが、今では1日に数本は読んでしまう。しかも、いやいや読んでいるわけではなく、かなり面白がって読んでいるので、あまり「仕事をしている」という感覚はない。

しかし、ひとたび自分が論文を書く時には、いろいろな論文を引用せねばならない。従って、論文を読んでいないヒトは論文がかけないのである。

わたしも、最初に書いた論文で、自分が第一発見者だと思って、そう書いたら、審査員に「この論文に既に報告されている」と書かれてrejectを食らったことがある。今思えば、穴があったら入りたい気持ちだ。


今回9日間の帰国後、
論文検索をすると出るわ出るわ、
長期間仕事を休んでしまうと、ハエが腹をすかせるだけでなく、
いろいろな仕事がたまってしまうのだ。
だから、科学者はあまり長期の休みを取りたがらないのだ。

もし、これが研究機関ではなく、大学などの教育機関において研究をしていたとしたら、これに更に授業や実習、試験監督、大学院生の指導など、教育関連のdutyが発生する。むしろこちらが本業と言うことになっているのでサボるわけにはいかないのである。


長期の休みを取れるようになるには、
部下を持ち、ヒトを雇えるような身分になること。

それまでの科学者なんて、
わりにあわない仕事である。
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by takabo34 | 2004-09-29 15:45 | 海外生活
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